'06-11-18/19 徳之島ローラ移動

天城町から運用開始

天城町から運用開始

朝5:30に藤沢を発ち羽田へ。 羽田では徳之島の天候が悪いため飛行機が飛ばないこともあると告げられ、一瞬ドッキとしましたが、無事鹿児島経由徳之島に到着したのが、お昼ちょっと前でした。 徳之島を訪れるのは3年ぶりで、あの時の熱いパイルが記憶によみがえってきました。 しかし、私を迎えてくれたのは、スコールのような物凄い雨と強い風でした。 しま移動で借りるレンタカーはいつも借りて使い慣れているトヨタビッツです。 ビッツであればBATからの電源直結・同軸ケーブルの引き出し・オペレーションテーブルの設定など簡単にできますから。
最初の運用地点である天城町のポイントに向かいました。 3年前にも運用しているので、大体の土地勘はありましたが、衛星用にパス方向が開けている場所を見つけるのちょっと時間を要してしまいました。 暫くすると衛星運用に適した場所をサトウキビ畑の中で発見しました。 近くにガードレールがあることがポイントで、簡単に収縮ポールを差し込むことができ、ステーなどが不要だからです。 しかし、雨は一向に止む気配もなく、車の中で雨合羽を着込み、衛星用ミニ八木とギボシの設営を開始しました。
先ずは10MHzから運用を開始し、FOの2パスとアフターSATは7MHzで、徳之島ローラを開始しました。 衛星移動ではいつも大きなパイルとなりますが、今回更に大きく、何か殺気立つものを感じました。 今回逃すとそう簡単にはQSOできませんからね。 こちらもなるべく多くの局とQSOすべくパドルに向かい、パイルを快適に捌くことができました。 これがあるから衛星移動がクセになるんでしょうね。
時より突風のような強い風が吹いてきて、衛星用ミニ八木が回されしまいパス中に何回か車から飛び出してはビームを修正し、そして再びパイルに 向かうこんな繰り返しが続きました。 FOの2パスが終わったところで、雨足も弱くなり、ANTを撤収して宿のある徳之島町に向かいました。

徳之島町

徳之島町へ

徳之島町では夜間の運用ポイントとして、亀徳港に行ってみました。 ここは1.9MHzフルサイズDPでも余裕で張れるFBロケーションでしたが、台風並みの強い風にめげて、VOの1パスだけで運用は止めました。 本当は黒糖焼酎の誘惑に負けただけでしたが。
翌朝は運用ポイントをサトウキビ畑の側道に変更し、FOの2パスとギボシでHFも運用しました。 ここも天城町と同じく2パスだけの後のない運用だったので、パイルには殺気を感じました。 しま衛星移動で初めて気付いたのですが、徳之島と1エリアではAOS時間に3分程度の差があり、北上オービットではループが聞こえ出してから呼ばれ始まるまでの空白時間で、衛星が移動して行く様子が良く判りました。 アフターSATは、3年前に十分運用ができなかったHFにQRVしました。 7MHz/10MHzでは2時間にもおよぶパイルとなり、タジタジになりながらもパイルを堪能することができました。 また、好Condxに助けられ、28MHzまで徳之島町をサービスすることができました。

最後の運用は伊仙町

最後の運用は伊仙町

徳之島最後の運用は伊仙町の東シナ海を望む犬田布岬からQRVしました。 ここは東側以外は海・海・海のFBロケーションで、EL=0degからでもループが通りそうな場所でした。 ここからはVOの2パスにQRVしましたが、HFは帰りの飛行機の時間が気になったので、クラスターにUPされないように、マイナーなバンドでこっそりとQRVしただけです。 衛星のパイルも天城町・徳之島町ほどは呼ばれなくなり、衛星で町村まで追っかけている方は、まだまだ少数派なのかなと感じました。
徳之島ローラも無事終了し、東シナ海の波音を聞きながら機材の撤収・パッキングを開始しました。 パイルを堪能できた充実感と、しまを離れる寂しさが複雑に絡み合う瞬間なんですね。 移動用に改造したレンタカーを元に戻し、空港ラウンジで徳之島ローラの成功を軽くビールで祝いました。 鹿児島に戻る飛行機の窓から外をぼんやり眺めていると、雲の切れ間から奄美大島と屋久島の雄大な姿が見えてきて、その瞬間、次はここだなと直感しました。