移動用18-28MHz 3エレ八木

ベースはRadix社の24MHz 3EL

ベースはRadix社の24MHz 3EL

迎撃移動用に使用しているRadix社の24MHz 3EL八木(RY-123A)を、18MHz~28MHzの4バンドでも使えるように改造をしました。 改造方法は延長エレメントを目玉クリップで取り付けるだけです。 Radix社の24MHz 3EL八木(RY-123A)は移動用に作られているので、エレメントの組み立てはアルミパイプを差込み、蝶ネジで止めるだけの超お手軽ANTです。 また、先端のエレメントは伸縮自在の構造となっています。 実はこの24MHz 3EL八木(RY-123A)は、28MHz 3EL八木(RY-103A)と共通設計であり、先端の伸縮エレメントがついた物が24MHz仕様となっています。 つまり、先端のエレメントを縮めれば28MHzでも使えます。 スタブ位置の調整も必要なく先端のエレメントを伸び縮みさせるだけで、24MHzと28MHzの2バンドアンテナとして機能します。

21MHz設定

21MHz設定

このアンテナで18MHzと21MHzでも運用できるように、延長エレメントを作りました。 延長エレメントはL型のアルミ材に目玉クリップをねじ止めし、それを各エレメントの先端に噛ませます。 L型のアルミ材を使った理由は、目玉クリップのねじ止めが簡単にできるからです。 延長エレメントの長さは各エレメント共通で157mmです。 また、エレメント端から60mmの位置に、一個目の目玉クリップが取り付けられています。 この一個目の目玉クリップをブームから2番目のエレメント先端の留め金具に当たるように取り付けると、21MHz用となります。 ただし、21MHzではスタブの位置調整が必要となり、スタブを最先端に移動したところでSWRが約1.5となりました。 このスタブもバンド変更に伴い動かす必要があるので、目玉クリップを利用して簡単に動かせるようにしました。

18MHz設定

18MHz設定

次に18MHzで運用するためにはこの延長エレメントの取り付け位置を、21MHz用取り付け位置からエレレント先端方向に移動させます。 今回はブームから3番目のエレメント先端留め金具から、ブーム方向に150mmスライドした位置で共振しました。 ただし、SWRを下げる下げるためにガンマーマッチのスタブ位置をさらにエレメント先端方向に移動する必要があるので、ガンマーマッチエレメントも510mm延長しました。 ガンマーマッチエレメント延長は外形10mmのアルミパイプをガンマーマッチエレメントに差し込んだだけで、特に固定させる処置は施していませんが、接触不良は発生していません。

使用感

使用感は

使ってみた感じではエレメントを延長しただけなのでブーム長がちょっと短くビームの切れが鈍いです。 21MHzでは多少ビームの切れを実感しますが、18MHzは殆ど感じません。 それでもフロントゲインは多少あるようで、ギボシDPと比べると若干感度が良くなっています。 マルチバンド運用時にANT一本だけで運用することを考えれば、ギボシより耳が良いので利用価値があると思います。 ただし、バンドチェンジするためには一度ANTを下ろす必要があり、ANTの上げ下げに体力を必要とします。 なお、24MHzと28MHzはオリジナル設計のままなので、まったく問題ありません。