TS-120V 10MHz改造

TS-120V改造

改造方法の検討

TS-120V(WARC BAND非対応)で10MHzを運用できるように改造しました。 新たにバンドを追加するのは改造規模が大きくなるので、14MHzバンドをつぶし10MHzバンドに変更しました。 14MHzを選んだ理由は、最も運用頻度が低いバンドであることと、FINALのLPFがそのまま使えるからです。
改造箇所はPLLユニットにある14MHzバンド用自励発振回路の周波数を22.83MHz(14MHzバンド)から18.83MHz(10MHzバンド)に変更することと、18.83MHzの信号を位相比較器に入力するために、分周器の設定を変更するだけです。

基盤

改造箇所

自励発振回路の周波数変更は、現14MHz用発振回路のキャパシターに10pFを並列に追加しただけです。 分周器の設定は、分周期原振周波数:14.33MHz、分周比:1/9とし、(18.83MHz-14.33MHz)/9で、500KHzの位相比較器入力信号を得ています。
周波数表示変更はカウンターユニットにあるダイオードの接続換えだけでできますが、元々カウンターが故障していてMHzオーダの周波数は表示しないので、手は加えていません。 ちなみに、KHzオーダの周波数は正しく表示されるので、運用上特に支障はありません。
なお、この10MHz帯変更改造を行うと保証認定を受けられなくなるので、自作機としての申請手続きが必要となります。 変更申請においては改造ベースとなったリグの型名を送信系統図に記載しておくと、手続がスムーズとなるようです。