1.9MHzモービルANT

全長2mの1.9MHzホイップ

全長2mの1.9MHzホイップ

DIAMOND社のカセットコイル交換式モービルホイップMD200シリーズに、食品保存ケースを利用して1.9MHzのコイルを作成しました。 ANTの全長はたった2mです。 このため短縮率が極端に大きいため、帯域は非常に狭く、SWRが2.0以下となるのは約2KHzです。 また、周囲の影響条件に対して非常に敏感で、近くに車や建物があると共振周波数がずれてしまいます。 したがって、リグ内臓のチューナーは必須で、特に走行しながらの運用時は頻繁にチューニングを取り直すことが必要です。 また、QSBが非常に激しいと言う特徴があります。 しかし、このようなANTでも運用場所を選べば、何とかWAJAを完成させることができたので驚いています。

1.9MHzコイル本体

1.9MHzコイル本体

コイルは直径約17cmの楕円形食品ケースに、銅線を50回ほど巻きました。 コイルの下部はM(P-P)のコネクタで、上部は蝶ネジす。 上部のネジ部にナット3個かませ、DIAMOND社のカセットコイルと高さを同じにしています。 コイルの巻き数の調整方法は、先ず始めに1.9MHzをAMモードで受信し、ノイズレベルが大きくなるところ探します。 コイルのQが高いので、このような方法が可能です。 これで概ね1.9MHzに追い込めているので、微調整はSWRアナライザなどを使えば完璧でしょう。

コイルの内部

コイルの内部

インピーダンスマッチングはトロイダルコア(FT114-#43)による4:1のトランスで、ツイストしたエナメル線をトロイダルコアに20回通しました。 SWRは1.5ぐらいで安定して動作しているので、磁気飽和は起こしていないようですが、精神衛生上もう一回り大き目のコアを使用した方がFBだったかも知れません。

虫クリップスタブ

虫クリップスタブ

このANTのように高短縮率のANTは周囲の影響に敏感で、毎回共振周波数がずれています。 チューナーで誤魔化すことも可能ですが、なるべく共振周波数だけは合わせておきたいので、エレメントの途中にみの虫クリップをかませ、みの虫クリップの位置を上下することで共振周波数を調整しています。 クリップの位置を高くすると共振周波数は低くなり、逆にボトムに持っていくと共振周波数は高くなります。 なお、走行中外れることがあるので注意が必要です。