私の無線履歴

初めて無線と出会ったのは、中1のとき自宅にあった短波帯ラジオのダイヤルをぐるぐる回していると、何やらラジオ放送とは違った会話が聞こえてきました。
それは7MHzで交信しているアマチュア無線で、当時はまだAMで交信している局がいました。
井上電機 IC-71

'73-1 JF1KIC開局

電話級の免許を取得し、井上電機(現ICOM)のIC-71で50MHzにて開局。 当時の50MHzはアマチュア入門バンドとして有名で、沢山のビギナーが運用していました。 また、中学・高校のクラブ局もアクティブでした。 HF帯はSSBへの以降がほぼ完了していましたが、50MHzはAMモードが盛んで、真空管を使った自作機で運用している局も沢山居ました。
なお、私はもぐりのCBでQSOには慣れていたので、1st QSOで声がうわずるようなことはなかったです。 そして、6mで初めてEスポを経験し、通常は聞こえることのない北海道や九州からの信号に大興奮しました。

'74-6 HF帯運用開始

FT-401Sと7MHzフルサイズDPでHF帯の運用を開始しました。 7MHzは人気のあるバンドなので大混雑しており、パイル待ちでなかなかQSOできなかったことを記憶しています。 7MHz DPを使って21MHzも運用しました。21MHzはのんびりとQSOができ、DX QSOもできるので面白いバンドで、1st DX QSOは21MHz SSBのKC6SX 、海外にまで電波が届くことに感激しました。

打電内容メモ

'75-6 CWデビュー

サトーのベビー電鍵でCWにデビュー。 1st QSOのお相手はJA2BJT局でした。 打電内容をメモしておき、それを見ながら交信しましたが、電鍵を握る手が汗びっしょり濡れたことを今でも記憶しています。 今でもそのメモは大切に保管してあり、一生の宝物カモ。
電信との出会いが、現在の私を形成していると言っても過言じゃないでしょう。 この出会いがあったからこそ40年以上もアマチュアを続けることができたと思います。

八重洲FT-101E

'76-5 100WにQRO

2アマを取得し、FT-101Eと自作トライバンドキュビカルクワッドで100W電監検査を受検。 当時の28MHz帯は出力50Wまでしか許可されなかったため、送信出力を減低する処置を要求され、終段6JS6Cのスクリーングリッド電圧を切替えるSWを取付けることにしました。 検査はTVI調査が主で、居間のTVを検査官が確認しながら試験電波を発射しました。なお、シャックのTVにはインタフェアーが発生していたので撤去しておいたことは当然です。 このころからDXに狂いだす。

'76-11 アンテナをグレードアップ

自作キュビカルクワッドからクリエートデザインのLong Johnシリーズである、14MHzの4elと21MHzの5elフルサイズ八木にグレードアップし、学業そっちのけでDXにのめり込む。 なお、地上高は13mと若干低めであったが、自作キュビカルに比べれば飛び聞こえ方が大幅に改善され、DXCC 100をゲット。 冬の早朝、かじかむ手をストーブで温めながらカリブを狙ったことが懐かしい。

西之表市の道路標識

'78-10 1st 種子島移動

TS-120V(HF 10W機)とIC-202(2m SSB/CW 3W機)で種子島の西之表市と熊毛郡の移動サービスを行う。 当時はまだJCGアワードが制定されていなかったので、もっぱら西之表市からJCCサービスを行いました。 使用したアンテナはビニール電線で製作した7MHzフルサイズDPで、当時は収縮ポールなど無かったので山から取ってきた竹竿を利用しました。 2mは3エレ八木を使用しましたが、まったく相手が居なくてQSO実績はゼロでした。 こんな昔から移動運用をやっています。

'79~'91 沈黙の12年

12年間長期QRT

トリオTS-120V

'91-4 長期QRTから復活

アパマン軒下21MHz DPとTS-120Vで、12年ぶりに復活しました。 復活1st QSOは、もちろんCWでです。 一度体で覚えたCWは、12年間遠ざかっていても忘れないものですね。
ただ、12年もの歳月を経るとアマチュア無線の交信スタイルが変化していて、ちょっと戸惑うことがありました。 現在では周波数の占有権はCQ局側にありますが、当時は交信終了後に呼ばれた局側にありました。

釣竿ANT

'92-10 アパマン本格始動

マンション5F最上階にQSYし、FT-1011とクッシュクラフトのR5で、アパマンとして本格的に無線活動を再開しました。 しかし、R5ではあまりにも目立ち過ぎるので直ぐに撤去し、釣竿LWと自作のチューナーの組み合わせに変更しました。 それも釣竿をフル展開するのは夜間のみで、日中はベランダからちょこっと延ばすだけです。 集合住宅のためインターフェアーが気になり、送信出力はいつも絞り気味にして、CWをメインに運用しました。 CWであれば軽微なインターフェアーが出ても、気付かない可能性が高いからです。 チューナは自作のためフルマニュアル操作です。 そのため、マルチな移動局のQSY対応にはちょっと厳しいです。

ヒースキットのエレキー

'93-2 初めてのエレキー

やっとCWにも慣れてきたので、エレキーを使い出しました。 縦ぶれだと腕が痛くなって長時間オペレーションはできませんでした。 その点エレキーだとスクイズ操作もできてFBです。 写真はHEATHKITのエレキーで、開局当時に購入したものです。

10MHzモービルANT

'94-10 10MHz移動運用開始

ダイアモンドのホイップANTと自作カセットコイルで10MHz移動サービスを開始しました。 移動先での猛パイルに快感を覚え、移動運用にハマル。 当初は移動のメインバンドである7MHzと10MHzが主体でしたが、QSYリクエストを貰う事もあり、各バンドのカセットコイルを自作し、マルチバンダー移動の道に進みました。 そして1.9MHz-1.2GHz CW Idoの看板を掲げる。

'95-3 茨城ローラー

茨城県に長期出張となったため、1年間かけて茨城県内各地を移動運用しました。 LBでは30mLのワイヤーを、その他のバンドでは9mLのLWを使用しました。

西之表市移動風景

'96-3 島流し

種子島に半年間島流しとなり、無線機機材およびPC関係一式をホテルに持ち込み、さらに屋上をアンテナ群で占領してしまった結果、自宅アパマンより無線設備環境が充実することになってしまいました。 種子島ではアマチュアのアクティビィティーが低いので、どのバンドに出ても大モテです。 特に50MHzのSSBは呼ぶ局側のマナー及び技量がFBで、パイルを捌いていてとても楽しいです。 写真は西之表市から50MHzで移動運用したときのものです。

1.9MHzモービルアンテナ

'98-4 1.9MHzモービル

長さ2mのモービルホイップアンテナですが、自作コイルを挿入したら1.9MHzでチューニングが取れたので、1.9MHzモービルを始めました。 運用開始当初はほとんど使い物にならないANTだと思っていましたが、運用のコツが掴むと、それなりに電波を飛ばすことができるANTだと思うようになりました。 短縮率が大きなANTなのでQSBは非常に激しいです。 また、市街地ではノイズレベルの大きさに悩まされますが、水辺のあるところに行くと受信状況がFBになり、江ノ島にはしばしば移動しました。 1.9MHzモビホで沖縄をゲットしたのも江ノ島です。

アワードCW-WACA

'99-2 CW-WACA完成

アパマンハムとして再開してからちょうど8年、移動各局および追っかけ仲間の支援があって、CW-WACAを完成することができました。 WACA完成の瞬間は、本当にキーを操作する手が震えたことを今でも覚えています。 私にとってWACA/WAGAアワードは、永遠に到達することができない目標だと思っていましたが、日々Newを追っかけることで達成することができました。 継続は力なり、まさにこのことですね。 ラスト1は、JI0JLC/7 山形県鶴岡市でした。

アワードCW-WAGA

'99-11 CW-WAGA完成

CW-WACA完成から半年後、CW-WAGAを完成することができました。 これでマルチバンドCWによる全市全郡を制覇をすることができました。 これまで各局の支援があったから達成することができたと感謝しています。 次なる目標はシングルバンドによるJCC/JCGを達成することとし、アクティビィティを維持していきたいと思います。 ラスト1はJH4QUF/4 島根県邑智郡でした。

アワード10MHz-WAGA

'00-12 10MHzシングルCW WAGA完成

シングルバンドでは始めてのCW WAGAを10MHzで達成しました。 ラスト1は自分でも4600QSOもの移動サービスをした、種子島の鹿児島県熊毛郡でした。 自分が欲しい所には移動サービスをしてはいけないと言うことを、改めて認識しました。 お相手は、JA6CM/6でした。

アワード10MHz-WACA

'01-5 10MHzシングルCW WACA完成

10MHzシングルバンドCW WAGAに引き続き、10MHzシングルバンドCW WACAを完成することができ、10MHzで全市全郡を制覇することができました。 次なる目標は7MHzでの全国制覇として、アクティビィティを維持していきたいと思います。 ラスト1はJE5JHZ/6 沖縄県名護市でした。

アワード1.9MHzモービルWAJA

'01-6 1.9MHzモービルWAJA完成

長さたった2mのモービルホイップANTでしたが、47都道府県とQSOすることができました。 当初は冗談半分で始めた1.9MHzモービルでしたが、予想外に信号が飛ぶことがあることに気付きWAJAを狙うことにしました。 ノイズまみれのカスカス信号に興味を持ってくれた各局に感謝します。 ちなみにラスト1は、栃木県でした。

1.9MHzゴミ箱コイル

'02-10 福岡LBローラー

長さ9mの釣竿アンテナとゴミ箱に巻いた1.9MHz用コイルを持って福岡LBローラーを実行しました。 空港の手荷物検査場で検査官がゴミ箱コイルを目にして、これ何?。 素直にゴミ箱ですと回答し、無事ゲートを通過することができました。 水辺の近くなら電波が良く飛ぶはずと考え、海岸沿いでは漁港で、そして内陸地では池の近くで運用しました。 写真は福岡市若松区の漁港での運用風景で、フロントガラス部にゴミ箱コイルが見える。

島々の地図

'03-1 種子島に1年間島流し

前回の島流し時よりも島内に持ち込む無線設備の規模が大きくなり、発電機なども持っていきました。 ANTもDX Ped風にクッシュクラフトのR7を設置したのですが、風速55mの台風直撃で、遭えなく折れ曲がってしまいました。 これに懲りて塩害の影響も考慮し、アルミ系のANTを使用することをやめ、ワイヤー系のANTを使用することにしました。
種子島を起点として鹿児島・沖縄の島々を廻る、焼酎泡盛ローラー移動を実行しました。 これまでに種子島・屋久島・奄美大島・徳之島・伊平屋島・伊江島の島を巡り、美味しい焼酎とパイルを堪能しました。

知名町田皆岬

'04-6 沖永良部島移動

連日Esが大オープンするFB Condxと遭遇し、7MHz~50MHzで和泊・知名両町の移動サービスを行いました。 沖永良部に到着した日がちょうど梅雨明けで、強烈な南の日差しにお出迎えされました。 炎天下の車中からのオペレーションだったため暑さとの戦いで、2Lのペットボトルを抱えながらのパイル捌きでした。 6mではEsとScが同時に発生するVY FB Condxと遭遇し、4時間もの間途切れることも無いパイルと格闘しました。 これがあるから6m島移動は止められません。

釣竿LW ANT

'05-8 1.9MHz JCCが700

アパマンとして無線を再開して14年、釣竿LW ANTで1.9MHzのJCCが700に到達しました。 こんなANTでJCC700ができるなんて驚きです。 ゴールはまだまだ先、がんばれアパマンLow Bander.

アワード7MHz-WACA

'06-2 7MHz CWシングルバンドWACA完成

10MHzに引き続き、2バンド目となる7MHz CWシングルバンドWACAが完成しました。 ラスト1は、JH0MUC/1 中央市です。 但し、昨今の新市誕生ラッシュでカード収集が間に合わず、アワード申請は遅れそう。

徳之島伊仙町

'06-11 鹿児島ローラⅠ

衛星移動ブームに便乗して、珍市珍郡を求めて徳之島SAT移動を行いました。 激しいスコールの中、衛星を追尾するためにびしょ濡れになりながらANTを回しました。 1パス/1QTHの移動のため、取りこぼさないようにと唸りを上げる猛パイルに感激でした。 この快感が忘れられず、徳之島から鹿児島に戻ったその足で鹿児島ローラⅠを実行し、大口市・霧島市・伊佐郡を廻る。

薩摩川内市での衛星移動

'07-1 鹿児島ローラⅡ

鹿児島ローラⅠに引き続き、鹿児島ローラⅡを実行しました。 今回も1パス/1QTHの移動運用で、姶良郡・鹿児島市・川辺郡・南さつま市・日置市・いちき串木野市・薩摩川内市・阿久根市・出水市・薩摩郡の各地を廻る。 FOではHSからも呼ばれてビックリしました。

アワード10MHz-WAGA

'07-11 7MHz CW WAGA完成

7MHz CW WAGAが完成し、7MHzで全市全郡を制覇することができました。 これで全国制覇は2バンド目となり、次なる目標はLBです。 ラスト1は、JQ6HIH/6 葦北郡でした。

アワード3.5MHz-WACA

'08-11 3.5MHz CW WACA完成

LB初のタイトル、3.5MHz CW WACAが完成しました。 アパマン釣竿ANTでここまでできるとは驚きです。 ラスト1は、JG5TOL/5 高知県須崎市です。

アワード1.9MHz-WACA

'09-1 1.9MHz CW WACA完成

3.5MHzに続きLB2バンドめのタイトル、1.9MHz WACAが完成しました。 地理的には沖縄とのQSOが難しく、QSBとトロピカルノイズとの戦いになります。 ラスト1は、JJ8DEN 北海道帯広市です。

アワード3.5MHz-WAGA

'09-6 3.5MHz CW WAGA完成

3.5MHz CW WACAに続き、3.5MHz CW WAGAが完成し、3.5MHzで全国制覇を成し遂げる。 ラスト1は、JG8QXB/8 北海道島牧郡です。

アワード1.9MHz-WAGA

'09-6 1.9MHz CW WAGA完成

1.9MHz CW WACAに続き、1.9MHz CW WAGAが完成しました。 これで1.9MHzと3.5MHzのWACA/WAGAを達成し、ついにLB全国制覇を成し遂げる。 ラスト1は、JI4EAW/4 広島県豊田郡です。

 USBIF4CWとMMTTY

'11-11 デジタルモードにデビュー

USBIF4CWとMMTTYで初のデジタルモードであるRTTYにデビューしました。 アクティビィティーを維持するために、RTTYモードでJCC/JCGを追っかけたいと思います。

HFの3エレ八木

'12-8 HB追っかけに3ELを投入

ギボシDPでは取り逃がすことが多かったHB追っかけ対応として、3エレを投入しました。 ラディックスの24MHz移動用3エレ八木ですが、ちょっと改造して21MHz-28MHzの3バンドで使えるようにしました。 投入効果は期待以上で、Scでカスカス信号をサクサクっと拾っていくことができます。

アワード14MHz-WAGA

'13-4 14MHz CW WAGA完成

ミドルバンド初のタイトル、14MHz CW WAGAが完成しました。 このバンドはビームANTを使うにはANTが大きくなることと、JCC/JCGサービスのアクティビィティーが低いことがネックでした。 ラスト1は、JO2ASQ/8 北海道山越郡でした。

ルーフタワー

'14-6 アパマンハムを卒業

ついにアパマンハムを卒業しました。 と言っても本格的な固定設備ではなく、物置小屋にルーフタワーを上げて、そこにハイバンドのマルチバンドビームアンテナを設置したものです。 アンテナの地上高は2階の屋根と同程度ですが、それでもアパマンベランダANTとは比べ物にならない程の違いがあり、世界が変わりました。 特にハイバンドでのスッキャッターではビームアンテナの威力が絶大で、AJA Newをサクサクと収穫してくれます。 それとDXもできるようになり、40年ぶりにDXに復活しました。

ルーフタワー

'14-9 14MHz CW WACAと18MHz CW WACA & WAGA完成

14MHzと18MHzでCW-WACA/WAGAが完成しました。 14MHzはフルサイズDP、そして18MHzはビームANTを投入した効果が発揮されました。 ラスト1は、
14MHz WACA JK1HCE  東京都荒川区
18MHz WACA JO2ASQ/3 大阪府阪南市
18MHz WAGA 7K4BWY/6 熊本県玉名郡
でした。

24MHz-28MHz WACA/WAGA

'15-9 21MHz CW WACA & WAGAと24MHz CW WACA完成

21MHzと24MHzでCW-WACA/WAGAが完成しました。 これらのバンドではScを有効に使うことができ、一気に完成させることができました。 ラスト1は、
21MHz WACA JI4EAW/4 島根県安来市
21MHz WAGA JO2ASQ/8 北海道古平郡
24MHz WACA JE6KDD/6 大分県佐伯市
でした。

24MHz-28MHz WACA/WAGA

'16-9 24MHz CW WAGAと28MHz CW WACA完成

24MHz CW WAGAと28MHz CW WACAが完成しました。 これで残すは28MHzのWAGAのみとなりました。

釣竿ANT

'19-12 藤沢アパマン迎撃局を閉局

'92-10よりアパマン釣り竿ANTで数々のアワードを達成した藤沢アパマン迎撃局を閉局しました。 このベランダANTで日本全国だけではなく全世界とつながっていました。
今後は横浜迎撃局がメインとなります。

Tower

'20-9 タワーを設置

ついにタワーを建てました。
載せているのは、 14MHz~28MHzの4エレマルチバンド八木
50MHzの6エレ八木
144MHz 9エレx2
430MHz 20エレx2
です。 これでAJA町村集めが楽しくなりそう。
それとちょこっとDXも

'21-11 CWオールバンド全市区町村を達成

無線を再開してから約29年、CWのオールバンドで現存する全市区町村とのQSOを達成しました。 これもQSOお相手して頂いた各局のお陰です。 再開当初は町村に対して意識していなかったので、数万枚あるQSLを再チェックしハムログで集計しました。 次なる目標は各バンドで区町村集めを行っていきますので、引き続きQSOサービスをお願いします。